彼女優子は次女を出産すると、店を手伝いながら自動車教習所に通い、お店を手伝い始めました。
その頃は私も見習いを始めて半年になろうとしていました。
店の経理は母が面倒をみています。
一方彼女は特別お金はもらえなくても、病院へ車で送り迎えしてもらい、自動車学校へ通わせてもらえる。
生涯で無上の喜びだったのでしょうね。
彼女の心境の変化は計り知れませんが出来たらこの家の者になろうと考えたに違いないです。
個人経営なので入社式もなければ、昇格も昇給もないです。
父は職人ですが、母は元銀行員で、お客さんとして店へ来ていたかもしれませんが、銀行の上長さんのたってのお願いで嫁いできたようです。
一回り以上の年齢差です。
自分が看板女として切り盛りしていた面影を優子に当初から考えていたかも知れません。
元商売女だけあって、私もなるほどと思うものがあります。
ある日、彼女優子と私を呼び出して、税務上やりくりがあるので、たまたま東京から連れてきたけど私の子にならないかと質問し、彼女はお願いしますと頭を下げ、
母の養女となり親子関係が生じました。
そして私にも給料を出すとの発言がありました。
優子に給料云々はなかったです。
この事で後に母の缶尺玉が破裂しました。

